出会い系の掲示板で見つけた「お肉ちゃん」 | デブ女との出会い系体験談

お肉ちゃんと呼んでください

中学生の頃、クラスで「お肉ちゃん」というニックネームが付いたデブ子がいた。今から思うとそれはいじめに近いものがあったと思う。本人は何も文句を言わなかったが嫌な気持ちだったと思う。年毎の女の子は自分の体型、とくに体重を気にする。見た目痩せていても「自分は太っている」と思いこんだりするものだ。その感受性の強い女子にむかって「お肉ちゃん」はないだろうと思う。彼女は三年間「お肉ちゃん」と呼ばれて卒業した。

ところが最近出会い系で「お肉ちゃんと呼んでください」という書き込みを見つけた。具体的な年齢は書いていなかったが「20〜25歳」とあり、俺と同世代だ。俺は中学時代のデブ子を思いだして懐かしくなった。

「お肉ちゃんに会いたいな。中学のときクラスにお肉ちゃんがいたんだ。彼女に再会するみたいで楽しそう」

「いいわよ。是非会いましょう。お肉ちゃんくらべしてみたら？」

意外と可愛いかったお肉ちゃん。もしかして彼女は・・・

身なりもコスメもなかなか可愛いかった。デブの体型を逆利用して美しさを高めている風だった。世の中のデブ女が皆このような自助努力をすればデブ女市場も活性化するだろうと密かに思いながらコーヒーを飲む。

「どうですか？　クラスメートのお肉ちゃんと較べてみて」

「どうだろう。太っている子はみんな同じに見えるけど、君はとくにコスメが上手で極端に可愛いから、比較にならない気もする」

「だったらエッチしてみますか？　エッチしたらわかるかも」

そんな会話を繰り返しながらも、何となくホテルへ向かった。

お肉ちゃんとのセックスは感じた。他の綺麗なスケベ姉さんと遜色ない体をしていた。自己同一性の実現とでも言おうか、自分のデブ体型と仲良くなり、前向きに努力した結果、今の彼女の魅力があるのだと思わせるセックスだった。そのお肉ちゃんに声をかけて正解だったと思った。

ところでそのお肉ちゃん、ひょっとしてクラスメートのお肉ちゃんと同一人物ではないだろうかと思ったりする。さんざんお肉ちゃんと呼ばれながら、彼女はその言葉を超越し、あるいはその言葉と仲良くなって、前向きに生き、魅力的なお肉ちゃんに生まれ変わったのかもしれない。そして出会い系デビューしたのかもしれない。

「本当は俺のこと覚えているんだろう？」

今度さりげなくそう聞いてみよう。

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