男なら一度は体験してみたい……デブスとのセックス
デブスとセックスする妄想の果てに
俺が出会い系サイトで知り合った女は四人いた。
いずれも短期の付き合いで、一番短いのが四日。長いので一か月だ。いずれも体目的だった。セックスしかしないから、セックスに飽きたら終わりというだけの話である。
そんなことを四回繰り返した俺は、ふと刺激的なセックスをしたくなった。
刺激的といっても、SMとか露出とかスカトロのたぐいではない。
デブスとセックスしてみたくなったのだ。
今まで付き合った四人は、いずれも見た目のいい女たち。プロポーションもいいし、見た瞬間に勃起がはじまりそうな女たちだった。
このへんで今までとは真逆の女……肥ったブスとやってみたい。
そのとき俺はどんな気持ちになるだろうか。
そしてデブスはどんな姿態を見せてくれるだろう。
―あはは……やっぱやめとこ―
デブスの裸など見たくもないし、見ても勃起できないだろう。
俺はデブスとのセックスを妄想するたびにそうやって否定してきた。
だがその妄想は幾度となく俺の健全な精神を襲ってきた。
―ものは試しだ……話のネタにやってみっか―
俺はPCで出会い系サイトを立ち上げた。
デブスとのセックスはある主ゲテモノ食い体験に近いかも
出会い系にいる美人はゲットしにくいが、デブスはあっという間に我が物になるのは経験者なら知っている。
デブスに立ち寄る男は皆無で、アクセスでもしようものなら、何度も「問い合わせ」が来る。
「私とお付き合いしたいって思ったのですか」
「いつでもOKですからご連絡お待ちしております」
俺はそのデブスに会いたいとメールした。
俺の胸は興奮で高鳴っていた。美女とセックスするときに沸き起こるのとは異質の興奮、人が近づかない前人未到の領域に入り込もうとするときの、ある種の武者震いのような興奮だった。
いったいどんなセックスが待ち受けているのだろうか。
そのデブスは本当にデブでブスだった。
化粧して修正していたようだが、美人なれした俺の目はごまかせない。
痩せて見えるワンピを着こんでいたが、それは逆効果で、私はデブですと宣言しているような恰好だった。
「ホテルで休みませんか」
会った鼻からそんなことを言うのも相手がデブスだからだ。デブスは男からの誘いをすべて受け入れる。
それからホテルでセックスしてデブスの処女を奪ったが、ひとことで感想を述べよう。
ゲテモノ食いをしたような、自虐的なセックスだった。自分を痛めつけることで快感を得るような、ある意味SMに近いプレイだった。
セックスの快感はほぼなかったが、自己凌辱的快感はあった。
その手の快感を得たい者は、デブスとのセックスをお勧めする。
だがその覚悟がない者は、デブスに近づいてはならない。
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