彼氏がデートドタキャンしてくれたから彼女とエッチできた
出会い系サイト退会寸前の彼女と知り合った
有村架純なみの美少女を出会い系サイトで見つけた。だいぶ前から出会い系にいるようで、男の訪問の足跡がたくさんあった。かなり遊んだんだろうな、と直感的に思った。可愛い顔をしているが、どことなくエロい目で、透き通るような色白。女性ホルモンがふんだんに分泌している証拠である。
99%その美少女をゲットするのは不可能と思ったが、宝くじに当たるより確率が高いと思って声をかけてみた。長く付き合ってくれなくてもいい。短期でも、それこそワンナイトでもいい。何とかその美少女と時間をともにしたい。
驚くべきことに返事が来た。だがそれは俺の期待を裏切った。
「そろそろこのサイト退会しようと思ってるのよね」
「理由は?」
「ほかで彼ができたから」
「職場関係?」
「バイト先の店長」
「会うだけでもいいんだけど」
「だったら、お茶だけね」
お茶だけでもいい。有村架純とお茶を飲めるのなら。
本当、いいタイミングでドタキャンしてくれたもんだぜ
その日、彼女はデートだったようだ。夕方に待ち合わせしていたので、一時間くらいなら時間がとれると言って、お茶に付き合ってくれた。凄く雰囲気がよくて、俺はふわふわと雲に乗っているような気分だった。あっというまに10分が経過したが、俺にとっては10秒くらいの長さだった。
「デートは週に何回?」
「最低でも2回だけど、最近あの人忙しいから、実は8日ぶりなんだ」
「そう……それは寂しかったね」
「寂しかったよ……ほんと」
時計を見るとあと25分。ああ、時間よ止まれ。
そのときスマホを見た彼女の表情が一気にブルーになった。そして唇をねじ曲げ、スマホを乱暴において、髪をかきあげた。
「あいつ……」
「どうした」
「仕事だって……まさか今日ドタキャンされるとは思わなかった」
「それはまた……残念だね」
彼女の目がきっと開く。
「ねえ、飲み行こう? なんかむしゃくしゃするわ」
彼女と飲みに行けただけではない。どうにも欲求不満が治まらない彼女は俺をホテルに誘ったのである。
「あいつへの復讐よ……今晩は浮気してやる」
「本当? やった!」
「そのかわりワンナイトだよ」
ワンナイトで十分。もともと60分のお茶でさよならする身分だったのだから、棚からぼた餅だ。彼氏のドタキャンが救世主となり、俺は有村架純のそっくりさんとエッチすることができた。
それからどうなったって?
もちろんワンナイトで幕引きだよ。
でも十分満足した。だって、美少女とセックス三連発だぜ。
ちなみに彼女は本当にその出会い系サイトを退会してしまった。
彼女にとって、俺が出会い系最後の男だった。
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